日本酒をワイングラスで飲んでみたことはありますか?
いつもそうしているという方もいれば、試したことがない、という方もいらっしゃると思います。
日本酒の味わいはとても繊細。グラスの形状や材質によって驚くほど変化します。
せっかく美味しい日本酒を飲むなら、美味しさがより感じられる酒器で飲みたいですよね。
日本酒を飲むなら、ワイングラスがおすすめです!
今回は、日本酒をワイングラスで飲むメリットについてお伝えしていきます。
また、燗酒もワイングラスで飲んでみた、その味わいの結果についてもご紹介します!
日本酒をワイングラスで飲むとどうなる?
ワイングラスの良さは、無味無臭であるということ。
また、口当たりがシャープなので、スッとお酒が口に流れ込みます。
ストレートに味わうためには、切子などの細工がしていない、ツルっとしたワイングラスがおすすめです。
また、グラスの形状が丸いので、グラスの中で空気に触れる面積が広くなり、より香りが立ちます。
おちょこのような小さな器で飲むよりも、豊潤な香りを楽しめますし、ガラスが透明なので、色もはっきり目視できます。
微発泡の日本酒の、可憐な泡がキラキラとはじけていく様子を眺めれば、仕事の疲れも泡となって消えていくような…。
日本酒の香りと、美しさを堪能しながら、口の中にスルッと流れ込むダイレクトな美味しさを味わえるのが、ワイングラスのメリットです。
燗酒もワイングラスで?常識を覆すチャレンジをした結果!
皆さんが気になるのは、ここからですよね…。
基本的にワイングラスは、常温や冷酒で飲む場合に使用します。
ですがふと思い立ちました。
燗酒もワイングラスで飲んだらどうなるんだろう???
日本酒の香りをより楽しめ、美味しさをダイレクトに味わえるなら、燗酒でも同じことが言えるのではないか…?
こう思ったわけです。
温めた日本酒を、徳利からワイングラスへ…。
グラスがあっという間に曇っていきます。
確かに、ガラスなので色は綺麗に見えます。問題は味わいです。
ワイングラスを口に近づけると…。
むむっ・・・!
かなりアルコールの強い香りが鼻を突きます。
丸いグラスの中にムンムンと香りがこもっているのが感じられます。
押し寄せる濃密な香りの強さは、エロティックさも感じられるほど。
セクスィーーー!
まずは一口。口にふくんでみます。
あちっ!
私、猫舌でした…。
いつもは平らなおちょこで飲んでいるのですぐに冷めるのですが、ワイングラスの場合はなかなか冷めません。
ワイングラスから熱い液体が流れてくるのは、とても不思議な感覚です。
おちょこで飲んだ時と違うのは、日本酒が口の奥まで一気に流れ込むという点です。
ワイングラスで飲むときは、顎をぐっと上げて飲む恰好になりますよね。
そのため、口に流れ込むスピード、それから、舌の奥まで一気に流れてきます。
舌全体を流れていくので、よりパワフルさが伝わってきます。
これは、ボディがしっかりした日本酒向きであると思いました。
繊細なタイプの日本酒の燗では、この面白さは味わえなさそう。
燗酒向きのどっしりとした日本酒がご自宅にある方は、一度ワイングラスで試してみてください。
ポイントは、徳利からグラスに注ぐ際に、少し高めから注ぐこと。
そうすることで、少し香りが飛び、むせずに飲むことができると思います。
しかし、私のように猫舌さんは、やはり陶器のおちょこの方が向いていると思います。
ムンムンとむせかえるようなアロマを感じながら、日本酒のボディの厚みを楽しみたいという方は、一度試してみてくださいね。
日本酒をワイングラスで飲んでみよう!
もし、日本酒をワイングラスで飲んだことのない方は、一度試してみて頂きたいです。
これまで陶器のおちょこや、小さく細長いグラスで飲んでいた方からすると、ガラスのもつシャープな口あたり、口の中にスッと流れ込むスピードは、新感覚!
丸みのある形状は、日本酒の香りを広げ、グラスの高さがダイレクトに口の中に旨味を流し込んでくれます。
また、燗酒をワイングラスで飲むと、色気ムンムン。どっしりした日本酒を、よりパワフルに味わえます。気になる方はチャレンジしてみてくださいね。
このように、器によって味わいが変わる繊細なお酒である日本酒。
「これ!」と決めずに、その日の気分やシチュエーションで変えるのもまた楽しいですね。
では、今夜も素敵な日本酒ライフを!