角打ちとはどんなところ?初心者におすすめの楽しみ方とルール・マナーを徹底解説

さまざまな銘柄の日本酒を少しずつ飲めるのが魅力の角打ち。 「お手頃価格でお酒を飲んでみたい!」「角打ちならではのルールってあるのかな?」と、角打ちに興味を持っている方も多いのではないでしょうか。 そこで今回は、角打ちとはどんなところなのか、楽しみ方やルール・マナーを交えながら徹底解説します。角打ちの魅力がわかり、お店を訪れるときのハードルも下がるので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。こちらのYouTubeも参考になりますよ。    角打ちとはどんなところ?  「角打ち」とは、酒屋の一角に設けてある立ち飲みスペース、また、そのスペースでお酒を飲むことを指します。地域によって呼び方が異なり、東北では「もっきり」、山陰では「たちきゅう」と呼ぶことも。関西では居酒屋でお酒を飲むことを「立ち飲み」、酒屋でお酒を飲むときは「立ち呑み」と、漢字を使い分けて表現する場合もあるのだそうです。 角打ちって違法・禁止ではないの? 「酒屋は飲食店でもないのに、店内でお酒を提供しているのは法律上大丈夫なの?」と疑問に思った方もいるのではないでしょうか。結論からいうと、法律上は問題ありません。なぜなら、角打ちはコンビニのイートインのような位置付けになるからです。角打ちで飲食することは「お店で購入したお酒や肴を、客が近くで飲み食いしている」と解釈されます。居酒屋のようにお酒をジョッキに注いで提供したり、調理したおつまみを出したりして客にサービスするわけではないため、違法・禁止とはされていません。 角打ちの楽しみ方  角打ちには、居酒屋をはじめとした飲食店とはまた違った楽しみ方ができます。リーズナブルな価格帯でさまざまな銘柄を試しやすく、お酒好きの人と気軽にお話しすることも可能です。お店によっては、気に入った銘柄をその場で購入できることも。何回も角打ちへ足を運んで、自分ならではの楽しみ方を見つけていきましょう。  いろんなお酒やおつまみを試してみる 角打ちで購入できるお酒やおつまみは、飲食店と比べるとリーズナブルな傾向にあります。先ほども言ったように、酒屋は飲食店ではないため、サービス料を上乗せできないからです。角打ちで販売している商品は気軽に注文できる価格帯で、いろんなお酒やおつまみを試しやすいです。自分が飲みきれる量を考慮しながら、様々な日本酒を楽しんでみてくださいね。  お酒好きの人と会話する 角打ちを訪れると、自分以外にもお酒を飲んでいる人がいるケースがよくあります。今飲んでいるお酒はどんな味なのかという話題を皮きりに、地元の人や旅行客などと親睦を深められるでしょう。 ときには酒屋の人に負けず劣らずお酒に詳しい人と出会えることも。おすすめの銘柄や、相性のよいおつまみを教えてもらえるかもしれませんよ。  飲み比べをしてからお酒を購入する 飲み比べをしてからお酒を購入することは、角打ちの醍醐味とも言えます。1瓶まるごと購入してから飲み比べていては、お財布が大変なことになりますし、なかなか自分好みの銘柄を見つけられません。角打ちでは、1杯ごとに料金を設定しているお店が多いため、複数のお酒を少量ずつ試して「これだ!」と思う銘柄を見つけられるのです。 これだけは守って!角打ちのルール・マナー 角打ちは、気軽にさまざまな銘柄やおつまみを試せるのが魅力です。しかしルールやマナーを守っていないと、お店の人や常連さんに不快な思いをさせてしまうことも。最低限の角打ちのルール・マナーを守って、気持ちよくお酒をたしなみましょう。今回紹介するのは、どれも簡単に実行できるものばかりです。 滞在時間は30~60分を目安に長居しない 角打ちは、居酒屋のように長時間居続けるための場所ではないため、滞在時間は30〜60分を目安にすることを心掛けましょう。ほろ酔いになるかならないかくらいの、適度な酒量で抑えておくのがコツ。お店によって滞在時間の目安が異なるので、不安なときはお店の人に確認したり、常連さんの飲み方をお手本にしたりするのがおすすめです。  通常の居酒屋のようなサービスを要求しない 角打ちは通常の居酒屋とは異なり、サービスを提供して対価を得ることがない場所です。コンビニのイートインスペースで店員が商品を持ってきたり、食品を調理したりはしないのと同様、角打ちでも居酒屋のようなサービスを要求しないよう心掛けましょう。酒屋によっては角打ちのためにコップやお箸、水割り用の水を提供しているところもありますが、これはお店の善意によるもの。トイレを併設していない角打ちもあるので、飲みすぎにも要注意です。  お店の雰囲気への配慮を忘れずに 角打ちは、お店によって雰囲気が大きく異なります。常連さん、一見さん関係なくワイワイ盛り上がるところもあれば、落ち着いてお酒を飲むのがメインで話すのは小声で少しだけというお店もあるのです。 大勢で楽しく飲める場所でも初めて訪れた人が常連さんよりも前に出るのは少し気が引けますし、静かな雰囲気のなか大声で喋っているとお店の空気を壊してしまいます。慣れないうちは新人気分で、周囲の様子を観察しながら少しずつ場の雰囲気に馴染んでいくのが無難です。 ルール・マナーを守って角打ちを楽しもう! 角打ちとは酒屋さんの一角で立ち飲みをしたりすること。居酒屋よりもお手軽な値段で、いろんな銘柄やおつまみを堪能できます。 お酒好きの人と話したり、気に入った銘柄を購入したりと、楽しみ方は数えきれないくらいたくさんあります。ルール・マナーを守って、ぜひ角打ちへ行ってみてください。 とはいえ、近くに角打ちのお店が無い、という人もいるのではないでしょうか。そんな時には、自宅で角打ち風の飲み会をするのもおすすめです。 「角打ち東京」では、全国の酒造から厳選した日本酒を1合(180ml)ずつ味わえる「ぽち酒」を扱っています。ぜひチェックしてみてください。

古酒とは熟成による変化を楽しむ日本酒!おすすめ古酒10選も紹介

皆さんは「古酒」についてご存知でしょうか?ビンテージのワインや年代物のウイスキーと同じように、熟成させることで味や香りの変化を楽しむものが古酒です。そこで今回は古酒の特徴や味わいを解説します。 飲んでほしいおすすめの古酒も紹介していますので、ぜひ最後までお読みください。 古酒とは 古酒とは、長期間熟成されたお酒を指します。熟成された古酒の味わいや香りは、通常の日本酒とは異なるものです。熟成期間が長ければ長い程、濃い琥珀色になります。香りは熟した果実のような甘い香りが多く、口あたりはトロッとして、濃密な甘みや旨味が感じられます。 古酒の3つの種類 古酒は、どんなタイプの日本酒を熟成させたかや、熟成した年数によって3つのタイプに分けられます。 濃熟タイプ 濃熟タイプには、あまり米を磨いていない日本酒が使われています。中には、玄米に近い米を使った日本酒で古酒を造ることもあります。あまり磨いていないということは、「甘味」「酸味」「苦味」など、様々な成分が多く含まれているということ。味が幾重にも折り重なった日本酒が長期間熟成することで、複雑な変化を遂げていきます。味の成分が多い程簡単に調和しないため、一時的に「飲みにくさ」を感じることもあります。しかし、長期熟成により出てきた澱が全て下がり切った時、甘さ、酸味、苦味など、個々の味をストレートに感じることはなくなり、それぞれが調和して、なめらかで深い味わいになります。 淡熟タイプ 濃熟タイプとは違い、米を良く磨いた吟醸酒や、大吟醸酒を熟成させたものが淡熟タイプです。吟醸酒や大吟醸酒はフレッシュな味わいが多いため、熟成させることに抵抗がある方も多いかもしれません。しかし、10℃以下の低温でじっくり熟成させると、吟醸の良さを残した古酒が生まれます。香りは、プンプンと強いものではなく、落ち着いてしっとりしたものに変化します。新酒の粗さ、角が取れた、柔らかみのある味わいです。また、中には吟醸酒を15~20℃で熟成させたものもあります。フレッシュ感やフルーティーさは無くなるものの、品のあるシェリー酒のような香りと、滑らかな舌触りの古酒になります。 中間タイプ 濃熟タイプと淡熟タイプの中間に位置する古酒です。熟成温度や、色、香り、味の特徴と全てが中間的なタイプ。濃厚な口あたりですが、後味は比較的淡麗なものが多いです。 古酒の楽しい飲み方 ここでは古酒をより美味しく楽しめる飲み方について解説します。 温度変化を楽しむ 淡熟タイプなら冷酒。濃熟タイプや中間タイプであれば常温。これが美味しく飲める温度帯の基本です。さらに古酒本来の香りや旨味をより強く引き出せる飲み方が「燗酒&燗冷まし」。まず45〜50℃まで温めることで、熟成香やコク深い味わいを楽しめます。その後に燗酒を少し置いて冷ますことで香りや味が落ち着き、優しくまろやかな味わいが楽しめます。 古酒と料理を組み合わせる 和洋中と様々な料理と合わせれば、古酒単体で飲む場合とは違った味わいが楽しめます。 濃醇タイプ 濃度が高い酒質なので、中華料理や肉料理など、濃い目の味付けの料理と合わせるのがポイント。カカオ度が強いチョコレートや、バニラアイスの上にシロップとしてかけて楽しむ方法もあります。 淡熟タイプ スッキリと軽快なテイストなので、生ハムやチーズなど素材の旨味を感じる料理と合わせるのがオススメ。 中間タイプ 程よい甘味と酸味が特徴的なので、少し酸味があるドレッシングをかけたカルパッチョや、ドライフルーツと相性が抜群です。 おすすめの古酒10選 古酒を初めて飲もうと考えてる方は、どれから飲み始めれば良いのか迷うかもしれません。ここでは、ぜひ飲んでみてほしいおすすめの古酒をご紹介します。 天狗舞 古古酒 純米大吟醸 最初は濃厚に感じますが飲み進めれば風味はまろやかになり、後味もスッキリしています。 秘蔵酒 吉乃川 秘蔵酒 吉乃川 (提供元:@funao_kayo91 さん)   純米大吟醸酒の口あたりをよりまろやかにするため、マイナス5度で5年熟成して造られた古酒。色はほんのりと黄色く、濃厚ながらも軽快で上品な香りを含んでいます。 西の関 大吟醸秘蔵古酒 「西の横綱」と呼ばれ、常温で3年間熟成され)たまろやかな味が特徴です。味わいは濃厚ですが癖や雑味が一切無く、初めて古酒を飲む人向きと言えるでしょう。 一ノ蔵 Madena 一ノ蔵 Madena (提供元:@momo_bnt さん) 甘さに特徴のある「マディラワイン」の製法を取り入れて醸造された古酒。キャラメルを彷彿させる甘い香りと華やかな甘味が楽しめます。 萬歳楽 白山 大吟醸古酒...

日本酒は大きく分けると3種類ある!純米酒・本醸造酒・吟醸酒をまとめて解説します

日本酒の「純米酒」「本醸造酒」「吟醸酒」はいったい何が違うんだろう?種類が違えば味も違うのかな?という疑問にお答えします。