日本酒のお土産・テイクアウトの最適解!少量パウチ「ぽち酒」

日本酒パウチ「ぽち酒」を販売する「角打ち東京」店長の中崎さんにインタビューしました。

中崎さんはぽち酒について、個人消費者の家飲みの楽しさを広げることはもちろん、ホテルで販売するお土産や、飲食店のテイクアウトとして最適だと話します。 このインタビューでは、ホテルや飲食店のスタッフに向けてぽち酒の魅力を紹介していただきました。

「これっぽち」という気持ちを「ぽち酒」に込めた

ー早速ですが「ぽち酒」とはどのような商品なのでしょうか。

「ぽち酒」とは、日本酒を一合(180ml)という少量のパウチに詰めたものです。
少量なので飲みきりにも持ち運びにも便利で、日本酒好きな方へのギフトやちょっとした手土産にもおすすめしています。

ーぽち酒という名前の由来を教えてください。

ぽち酒の「ぽち」は、お年玉などを入れる小さな祝儀袋である「ぽち袋」が由来です。
ひとを想う心遣いを「これっぽち」という控えめな気持ちと共に小さな袋にしたためることにあやかっています。
「ほんの少しばかりのお礼」という気持ちを込めて贈るギフトにピッタリだと思っています。

ーなぜ、一合という少量で販売したいと思ったのでしょうか。

飲んだことのない銘柄を四合瓶で買うのは、ちょっと抵抗がありませんか?ですから、一合という少量で日本酒を買える通販サイトをずっとやりたかったんです。

ぽち酒がお土産やテイクアウトに最適なのはなぜ?

ーぽち酒がお土産として最適な理由をお聞かせください。

まずは何といっても「軽い」ということです。軽いということは持ち運びが便利。つまり、気軽にお土産として手渡しできます。
日本酒はどうしても瓶のイメージが強いですから、重かったり割れるのを気にしたりする必要がありました。そのため、宅配で贈るギフトとしては問題ないものの、ちょっとした手土産に選ぶ方は少ないのが現状でしょう。ぽち酒はパウチなので、気兼ねなく手土産として贈ることが可能です。
また、旅行のお土産にお友達にちょっとしたものをと考えたとき、すごく悩みますよね。最終的にお菓子か漬物か…(笑)
お酒好きな方へちょっと珍しいお土産として、飲みきりサイズのぽち酒はすごく喜ばれると思います。

ー他には、ぽち酒のどんなところがお土産として魅力的でしょうか。

旅の余韻を楽しめるところもぽち酒の魅力の1つだと考えています。旅行に行くと、お友達や家族の他に自分用にお土産を買うことはよくありますよね。
日本酒は、その土地の水や米を使用して造られることが多いです。さらに、土地の気候や風土を活かし、地元の料理や地元の人の口に合うような地酒がたくさんあります。日本酒を知ることは、土地を知ることでもあるんです。
旅先の楽しい経験を振り返りながら、心地よく疲れを癒してくれる…そんな存在になれたらいいなと思っています。

ー確かに、いわゆる「酒どころ」と呼ばれる県だけでなく色々な地方の日本酒がありますね。

日本には約1,200の酒蔵があり、1万以上の銘柄があると言われています。そのほとんどはスーパーやコンビニでは売られていません。
地方にいくと知らない銘柄の日本酒がたくさんあり、その出会いがとても楽しいです。
ぽち酒のコンセプトは「お酒の好みを、出会いで変えちゃう」です。
普段はなかなか手に入らないお酒と出会うことで「こんな味も好きかも!」というように、好きを増やしてもらえたら嬉しいと思っています。

若者や女性にも空かれるパッケージ

ー見た目もとても可愛らしいですよね。

2022年に「目黒街角クリスマス」というマーケットに出店したんですが、以外にも若い方や女性から大人気でした。

ークリスマスに日本酒、ですか。

はい。意外かもしれませんが、多くの方が立ち止まって手に取ってくださいました。実はぽち酒のメリットとして、お燗も簡単にできる点があります。パウチをそのまま湯煎すればお燗酒ができあがるんです。徳利も要らないのでお家でも便利ですよ。
12月の寒い時期でしたから、温かいお燗酒がとても喜ばれましたね。

ーパウチに対するお客様の反応はいかがでしたか。

瓶のようなゴツさが無く、サイズ感がお土産にピッタリという声や、友人の家に手土産で持って行って一緒に飲むようなシーンで使いやすそうという声をいただきました。
お友達や家族と小さな出会いを楽しんでくれたら嬉しいですね。

台湾での日本酒イベントは満員御礼

ー最近は海外での日本酒人気が高まっていると聞きます。

実はぽち酒は、インバウンドに向けたお土産にも最適だと考えています。
海外での日本酒人気は、驚くほど高いです。日本酒の輸出額が13年連続で過去最高を更新しており、海外での日本酒需要は右肩上がりです。
輸出金額の1位は中国で、特に若者や富裕層の間で高級酒として人気を集めていると聞いています。第2位はアメリカ、第3位は香港ですが、インバウンド需要の高い東南アジア諸国(マレーシアやベトナム、タイ)でも日本酒人気は拡大しています。

ーそんなに人気なんですね。実際に外国人が日本酒を飲んでどんな感想を持つのか気になります。

実は、2022年に台湾で日本酒試飲イベントを開催したんですよ。やっぱり、飲み手の顔を直接見たいですからね。
参加者は台湾在住の日本人の方が多いだろうな、と思っていたのですが、蓋を空けてみると日本人だけでなく現地台湾の方々も次々と来店してくれたんです。定員を超える参加者で店内は満席になりました。結果立ち飲みが出るほどの大盛況で、これは嬉しい誤算でした。

ー台湾の方はぽち酒にどんな感想を持ったのでしょうか。

ぽち酒だと少量で色々な銘柄を試せるのがいいという声や、飲み比べできて好きな味が見つけられるのが嬉しいという声をいただきました。
フルーティなものからどっしりとした酸味のあるものまで、バラエティに富んだ味わいを楽しめるのも日本酒の魅力だと再確認しましたね。
海外で日本酒が人気ということは知っていましたが、実際に飲み手の感想を聞くのは大きな意味があったと感じています。

料理と相性のいいぽち酒をペアリングしてテイクアウト

ーぽち酒は、お土産の他に飲食店のテイクアウトとしても最適だということですが。

はい。コロナ以降、多くの飲食店でテイクアウトやデリバリーサービスが拡大しましたよね。
飲食店で料理をテイクアウトしたとして「この料理には日本酒が合うだろうな」と思っても、どの日本酒がマッチするのかわからないお客様は多いと思います。
料理と相性がいい日本酒を一緒にテイクアウトできるようになれば、お客様の満足度もグッと上がるのではないでしょうか。

ー今サイトで販売しているぽち酒を飲食店に卸すことができるということでしょうか。

はい、そうです。最近は、和食だけでなく洋食や中華と相性がいい日本酒もたくさんあります。どんな食材や味付けと合うかをサイト内で紹介していますので、ぜひ参考にしていただきたいですね。
どんなお酒が合うのかを知りたい方は多いので、ペアリングのテイクアウト商品は必ず喜ばれると思いますし、お店の価値を高めることにもつながると思います。

オリジナルぽち酒も可能

それから、今ある既存のぽち酒を卸すことはもちろんですが、OEMとしてオリジナルのラベルを作成して販売することも可能です。

ーお店やホテルのロゴなどを入れたりできるということでしょうか。

はい。お店やホテルの宣伝にもなると思います。まずどの銘柄にするかを決めていただいて、オリジナルラベルのデータを送っていただければOKです。ラベルは弊社で作成することも可能です。約2週間ほどでお届けできます。ただ、銘柄によってご希望に添えない場合あるのでそこはご相談いただいて、という感じです。

ー最後に「ぽち酒」への想いをお聞かせください。

日本酒をパウチで販売するということに初めは抵抗がある酒蔵さんは少なくありませんでした。
最初は仕入れに苦労しましたが、今では一週間に一度新しい商品が追加されています。酒蔵さんも変わろうとしているタイミングなのかもしれません。
また、瓶ではなくパウチに入れることで、味や香りに変化が生じないかを研究機関とともに精査したり、パウチの詰め替えに試行錯誤を繰り返したり。色々な方の助けや力を借りて誕生した「ぽち酒」は、私にとって我が子のようなものです。
もっと気軽に、もっと手軽に。私たちのぽち酒が、日本酒ファンの裾野を広げ、国内外に地酒という文化の素晴らしさが広がればとても嬉しいですね。

ーありがとうございました。

手渡しできるお土産やテイクアウトという、日本酒の新しい提供方法を提案するぽち酒。 おせちとのセットや結婚式の引き出物など、今後さまざまなシーンでぽち酒が登場するのではないかという可能性をとても感じました。

中崎店長の熱い思いとともに、国内外で日本酒の価値がもっと広がることを願っています。

 

(日本酒大好きライター:尾田ニコ

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