日本酒を飲みなれていない人や日本酒初心者の中には、日本酒特有の味や香りが苦手という人もいるかもしれません。
ですが、日本酒はアレンジしたり飲み方を変えることで、味と香りが変化し、非常に飲みやすくなるのです。
今回は、日本酒初心者におすすめの飲み方を紹介します。
飲みやすい日本酒を選ぶ
さまざまな銘柄が存在している日本酒には、普段から飲みなれている人であってもクセが強く感じてしまう日本酒があります。
そのため、飲み方以前にまず気を付けたいのが選び方です。
ここでは、日本酒初心者におすすめの日本酒の選び方を紹介します。
純米酒や吟醸酒を選ぶ
日本酒を選ぶ上で、香りは味に関わる大切な要素です。
特に、純米酒や吟醸酒などの香りは、果物のようにフルーティだと例えられることも多く、日本酒初心者でも飲みやすいとされています。
吟醸酒は低温でゆっくり発酵させ、香りをもろみに閉じ込める吟醸造りという製法で造られています。
そのため、吟醸香と呼ばれるフルーティな香りと軽い味わいが特徴とされており、華やかな甘みが感じられるので初心者や女性にもおすすめです。
また、純米酒は原料である米本来の甘味と旨味を味わえるのが特徴です。
甘味がしっかりしていることでアルコールを感じにくく、同時に飲みやすさも抜群です。
甘口の日本酒を選ぶ
日本酒は、口当たりによって甘口/辛口に分けることができます。
どのような飲み口であるかは、ラベルに表記されている日本酒度を見ることで判別することが可能です。
日本酒度は一般的に数値が高ければ高いほど糖度が低く辛口、逆に低ければ低いほど糖分が多く甘口であるとされます。
一般的に初心者におすすめなのは、甘口の日本酒であると言われています。日本酒度によって、飲む銘柄を選んでみても良いしょう。
アルコール度数が低いものを選ぶ
日本酒初心者は、アルコール度数が低い日本酒を選ぶという方法もあります。
多くの日本酒のアルコール度数は15度程度であり、高い銘柄では20度前後の製品も存在しています。
最近では蔵元やメーカーが、強いお酒は苦手と言う人や女性をターゲットとして、アルコール度数が低めの日本酒を販売しています。
そのため、自分で飲みやすいと感じるアルコール度数の日本酒を探すのもおすすめです。
日本酒をアレンジして飲みやすく
日本酒は、アレンジを加えることでさらに飲みやすくすることができます。ここでは、日本酒を飲みやすくする、代表的なアレンジ方法を紹介します。
アイスにかける
アイスの上にソースの代わりとして日本酒をかけることで、和風アフォガートとして味わうこともできます。
アイスはバニラ以外でも、チョコや抹茶など多彩なバリエーションで楽しめ、まったりとしたアイスの甘味が引き締まり、芳醇かつスッキリした味わいに変化します。
レモンやライムなどの柑橘類を絞る
日本酒の多くは、酸味がやや弱いものが多いためレモンやライムなどの柑橘類を絞って酸味を加えることで違った味わいに変化させることができます。
特に冷酒で楽しむ場合におすすめのアレンジ法であり、ライムを絞って氷を浮かべたオン・ザ・ロックは、サムライロックという愛称で親しまれています。
炭酸水で割る日本酒ハイボールもおすすめ
ストレートで飲むものというイメージが先行しがちな日本酒ですが、炭酸水で割ってハイボールにするのもおすすめの飲み方の1つです。
作り方は、氷をたっぷりと入れたグラスに日本酒を注ぎ、炭酸水で割るだけというシンプルな方法です。
日本酒は、本来ハイボールに使われるウイスキーと比較するとアルコール度数が低いお酒です。そのため、1:1程度の割合で作っても美味しく味わうことができるでしょう。
また、他のお酒やジュースなどと混ぜて、カクテルにするのもおすすめのアレンジです。
ほかの飲料を混ぜることでアルコール度数を抑えたり、日本酒特有の味や香りをやわらかくすることができるのです。
選び方やアレンジで、日本酒はもっと飲みやすくなる
多くの銘柄や飲み方が存在している日本酒は、その選び方やアレンジ方法によって、いくらでも飲みやすくすることができる懐の深いお酒です。
日本酒初心者だからこそ、さまざまなアレンジを試してみて、お気に入りの飲み方を見つけるという楽しみ方ができるといえます。
これまで敬遠してきた人も、飲みやすいアレンジをすることで日本酒に触れてみてはいかがでしょうか。