隠岐酒造(島根県)

酒蔵情報

 

酒造名:隠岐酒造

銘柄:隠岐誉

所在地:島根県隠岐郡隠岐の島町原田174番地

HPhttps://okishuzou.com/

隠岐誉外観

隠岐酒造外観


島根半島の北方、40〜80キロの日本海に浮かぶ隠岐諸島。
隠岐酒造は隠岐にある唯一の酒蔵として、銘酒「隠岐誉(おきほまれ)」を醸しています。
「島内に酒造業を残し伝統文化を伝える」という使命を果たすべく、昭和47年に五社合同で設立されました。
隠岐酒造の長谷川社長は「日本酒は國酒(こくしゅ)であり、文化である」と語ります。

歴史の島「隠岐」

隠岐酒造看板

「隠岐誉」に使用される山田錦の田園


歴史好きな方はご存じかもしれませんが、後鳥羽上皇、後醍醐天皇など身分の高い人物が隠岐で生涯を終えました。
隠岐が選ばれたのは、流された貴人が飢えたり、生活に危険が及ぶ場所でないことが条件だったからです。
隠岐は、海に囲まれているため食に困ることはありません。また、近海を流れる対馬暖流の影響で、夏冬の気温差が比較的少なく、厳寒期を除き通年温暖で過ごしやすいことも、選ばれた理由だったようです。
多数の観光客が自然を求めて訪れる風光明媚な観光の島でもあります。

水とともに生きる

隠岐の島を流れる川

隠岐酒造近隣を流れる澄んだ川


隠岐は、島のあちこちに湧水が点在する水の郷です。
海に囲まれているため靄(もや)や霧が多く、それを森が蓄えることで濾過され、清らかな湧水になります。
隠岐の島には、環境庁(現環境省)より「昭和の名水百選」に選ばれた2箇所の湧水があります。
一つは、断崖から空中を流れ落ちてくる「壇鏡(だんぎょう)の滝」。もう一つは、洞窟から流れ出る「天川の水(てんがわのみず)」です。
豊かな水の恵みに感謝しながら、隠岐誉は醸されます。

究極の日本酒は「白いごはん」

長谷川社長

長谷川社長


隠岐酒造が目指す日本酒は「白いごはん」と長谷川社長は語ります。
白いごはんのように、一生食べても飽きないという意味です。
冷やでも燗でも美味しく味わえ、どんなおかずにも合う白いごはんのような食中酒が、隠岐酒造が目指す究極の日本酒です。

悠久の歴史を持ち、清らかな水と自然が溢れる隠岐で造られた「隠岐誉」。一体どのような味わいか気になってきませんか?